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タイムリミット365
第9章 最期の作品

車まで見送ってくれた浅沼さんが、最後に私にメモを渡してくれた。


「俺の連絡先。これからは、羽音ちゃんも俺の大事な友達だからな。何かあったら、連絡して。今度は三人で飯でも行こうね!」

「あっ!ありがとうございます!」


チラッと輝翔を見ると、涼しい表情をしている。

いつもなら、そんな物貰うなよ!とか言うのに…。


「ちゃんと、とっておけよ。困った時は力になってくれる奴だから。」


輝翔の言葉が何だか寂しく感じた。

浅沼さんに連絡する時は、きっと輝翔に何かがあった時になるはずだから…。

でも、輝翔に何かがあった時ではなくても、三人でご飯行くために連絡したいな。

私達の車が見えなくなるまで、浅沼さんは私達に手を振ってくれていた。

私はこれが、浅沼さんと輝翔の最後にならないように、願わずにはいられなかった。


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