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タイムリミット365
第11章 愛をありがとう
輝翔と出逢って11ヶ月。
約束の1年まであと1ヶ月。
1年というのは、最初に私と輝翔が恋人契約を結んだ日数。
それは、輝翔の余命でもあった。
今、輝翔は眠っている事が多くなり、体を動かす事もしんどそうになってきていた。
呼吸も弱くなってきているので、たまに呼吸器を使っている。
それでも、1日に少しだけ散歩をしたり、外に出る事を欠かさずにいた。
私は輝翔と過ごす時間の中で、栄養士の勉強をしていた。
自分がやりたい事をみつけた私を見て、輝翔はすごく喜んでくれて、応援してくれている。
輝翔がいてくれるから、こうして頑張る事が出来る。
輝翔の存在が私にとっては、何よりも力になっていたんだ。
そう、初めて会ったあの日から、私は輝翔によって生かされていたのだから。