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第11章 愛をありがとう

すぐに救急車を呼んで、輝翔は病院に運ばれた。

どうにか意識は取り戻したけど、またいつ危ない状態になってもおかしくないらしい。

そのまま入院生活になってしまった輝翔。

さっきまで、ﾏｯﾀﾘした生活が続いていたのに、急にやってきた輝翔の命の危機に、私の頭の中はﾊﾟﾆｯｸになっていた。

突然こんな状態になるなんて…。

まだまだ、大丈夫だって思ってたのに…。

輝翔…。

頑張って。

輝翔に切ってもらった髪を触りながら、輝翔の優しい笑顔を思い出す。

きっときっと、大丈夫だよね。

私はまだまだ輝翔と一緒にいたいんだよ。

お願いだから、私を一人にしないでよ。

今の状態を冷静に考える事ができない。

どうしていいか、わからないよ。