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タイムリミット365
第12章 遺された愛
輝翔が亡くなってから、1ヶ月が過ぎた。
輝翔のいない生活に慣れず、私は何をする気にもならなくて、生きる気力もなくなっていた。
そのためなのか、最近はやたらと体調が悪い。
食欲もなく吐き気もするし、体がだるい。
このまま衰弱して、輝翔のとこに行けたらいいのに…。
輝翔と、ちゃんと生きるって約束したけど、守れそうにないな…。
そんな事を思いながら、生きているのか、死んでいるのかわからないような、荒れた生活をしていた。
輝翔がいたら、きっとこんな私を見たら怒ってくれるんだろうな…。
怒ってくれる人や、心配してくれる人も誰もいなくなっちゃった。
またあの屋上に行った時と同じ。
一人ぼっちになっちゃった…。
誰もいない広い部屋で、床に寝ころがりながら、天井を見つめていた。