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タイムリミット365
第5章 禁断の部屋
輝翔と過ごすようになって、もう3ヶ月が過ぎた。
輝翔に抱かれる日々は、相変わらず続いているけど、私の輝翔への思いは、封印されたままだ。
輝翔は、相変わらず優しいけど、関係は変わることもなく、いまだ私は輝翔の事は名前しか知らない状態だった。
週に何度か部屋に籠り、たまに車で出かけていく。
買い出しの時は一緒に行くけど、輝翔1人でどこかに行く事もあった。
輝翔は何の仕事をしてるんだろう?
部屋に籠っている時に仕事をしているという事は、なんとなく普段の輝翔を見ていてわかるけど…。
知らなくていいと決めた割には、諦めきれない私もいて、葛藤が続いていた。
昼ご飯を食べてソファーでまったりとテレビを見ていると、私の髪をクルクルと指に巻きながら、輝翔が言った。
「明日は朝早く出て、夜まで帰らないけど、1人でいられるか?」
「もう!子どもじゃないんだから、1人で留守番くらいできるよ!」
「プッ。そんな表情してる地点で、お子ちゃまだろっ。」
あからさまに頬を膨らませて、輝翔を見ると膨らんだ私の頬を輝翔に指で突っつかれた。
こうやって、輝翔はよく私を子ども扱いしてくるけど、やっぱり輝翔はずっと年上なのかなぁ?
眼鏡越しの輝翔の瞳が優しく揺れる。