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タイムリミット365
第5章 禁断の部屋
「ちゃんといい子で待ってろよ。」
「うん…。」
優しく微笑んで頭を撫でる輝翔に胸がキュンと鳴る。
私、すっかり輝翔にハマってるなぁ…。
日に日に増していく輝翔への思いを口に出さずに、ただ閉まっておく事も、だんだんと辛くなってきていた。
私の思いが強くなるのと同じ勢いで、輝翔が私に対する対応も優しさ甘さが増していて、余計に耐えられない状態になっていた。
毎日楽しい事ばかりで、辛い事なんて感じなかったのに…。
このまま何も伝えずにいれば、一年間はきっと幸せなまま終われる。
でも、一年過ぎたら何も言わなくては、輝翔との関係は解消されてしまうだろう。
せっかく出逢えたのだから、輝翔の事を知りたい。
名前だけでなく、他の事も。
そして、輝翔がどういうつもりで、私と恋人契約を結んだのか。
モヤモヤする気持ちを、ひとまず抑えて、私は輝翔の肩に自分の頭をコツンと乗せた。