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タイムリミット365
第6章 向き合う事
朝食を食べ終えた輝翔が、私を見つめる。
「どうした?最近、食欲ないだろ?調子悪いのか?」
「ん?そんな事ないよ。元気だよ。」
「顔色も良くないし、明らかにおかしいぞ。どうした?どこか悪いなら、一緒に病院に行くぞ。」
「いい。大丈夫だから!ほっといて!」
いきなり大きな声で言った私に、輝翔は一瞬驚いた表情を見せたけど、そのまま、後ろを向いて、冷たく言った。
「あぁ、もう心配もしない!勝手にしろ!」
「………。」
輝翔の言葉に私は、何も言い返せなかった。
だって、明らかにこれは、輝翔への八つ当たりだ。
自分が輝翔に、聞きたい事も聞けなくて、ウジウジしてるだけで、輝翔は何も悪くないのに…。
どうして私は、いつもこうなんだろう…。
変われた気でいたのは、気のせいだったのかな…。
そうだよね。
そんなに簡単に性格なんて、変わらないよね。
やっぱり、私はダメな人間なんだ。
輝翔に恋をしたって、無駄だって、最初からわかってたのに…。
浮かれていた自分が恥ずかしいよ…。
もう無理かな…。
輝翔との恋人契約を続けていく自信がなくなっていた。