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恋の行方を探してください【完結】
第41章 【四十一話】正当化

*
美哉の目が覚めた時、やはりまた目の前に由臣の顔があった。じっとこちらを見つめていることに気がつき、美哉は由臣の胸に手を当てて、身体を遠ざけた。
「さすがにもう入ってないから」
「っ! ま、またっ! ナカに出したっ!」
「美哉が注いでって言ったんだぞ? それに勝千代に振られたんだろう? 素直に俺にしておけよ」
「嫌です! 次は伊吹に……!」
「伊吹か……。なに、美哉。おまえ、ああいう系の顔が好きな訳?」
「そ、そうですよ!」
「そうか、顔か……」
そういうと、由臣は悲しそうな表情をしながら、ベッドから抜け出した。先ほどまで抱き合っていたので分かっていたけれど、由臣はなにも着ていなかった。それは美哉も同じで……。
記憶にないのだけど、勝千代の部屋で服を脱がされて、ここまで移動してくるとき、どうやって来たのだろうか。まさか裸のまま、なんてことは……勝千代だからないと思いたかった。
由臣はさっさと適当に服を羽織ると、執務室ではなく、廊下へと出て行ったところを見ると、シャワーを浴びに行ったのだろう。美哉もシャワーを浴びてスッキリしたかったので、同じように適当に服を着ると、シャワーへと向かった。
シャワーを浴びてすっきりしたら、お腹が空いてきた。キッチンへと行くと、こちらも同じことを思ったのか、由臣がいた。
「ご飯、なにか作りましょうか」
「あぁ、お願いする」
ご飯を作り、並んで食べていると、なんだか変な感じだな、と美哉は思った。
彼氏、彼女という関係でもない、由臣が美哉のことを拾い、由臣から一方的に想いを告げられて、美哉は拒否をした。でも、身体の関係はあるという、なんだかよく分からない関係。
由臣のこと、好きか嫌いかと聞かれたら、嫌いと即答できる。だけど……。
と美哉はちらりと横目で由臣を見た。
嫌いだけど、正直な話、由臣が言うとおり、身体の相性はたぶんいいのだろう。
御庭番たちも気持ちがいいけれど、疼きが治まらなくなり、結局、毎回、由臣に助けを求めてしまっている。それがなんだか悔しくて、今日は伊吹に迫ってやる! と美哉は内心で決めた。
美哉の目が覚めた時、やはりまた目の前に由臣の顔があった。じっとこちらを見つめていることに気がつき、美哉は由臣の胸に手を当てて、身体を遠ざけた。
「さすがにもう入ってないから」
「っ! ま、またっ! ナカに出したっ!」
「美哉が注いでって言ったんだぞ? それに勝千代に振られたんだろう? 素直に俺にしておけよ」
「嫌です! 次は伊吹に……!」
「伊吹か……。なに、美哉。おまえ、ああいう系の顔が好きな訳?」
「そ、そうですよ!」
「そうか、顔か……」
そういうと、由臣は悲しそうな表情をしながら、ベッドから抜け出した。先ほどまで抱き合っていたので分かっていたけれど、由臣はなにも着ていなかった。それは美哉も同じで……。
記憶にないのだけど、勝千代の部屋で服を脱がされて、ここまで移動してくるとき、どうやって来たのだろうか。まさか裸のまま、なんてことは……勝千代だからないと思いたかった。
由臣はさっさと適当に服を羽織ると、執務室ではなく、廊下へと出て行ったところを見ると、シャワーを浴びに行ったのだろう。美哉もシャワーを浴びてスッキリしたかったので、同じように適当に服を着ると、シャワーへと向かった。
シャワーを浴びてすっきりしたら、お腹が空いてきた。キッチンへと行くと、こちらも同じことを思ったのか、由臣がいた。
「ご飯、なにか作りましょうか」
「あぁ、お願いする」
ご飯を作り、並んで食べていると、なんだか変な感じだな、と美哉は思った。
彼氏、彼女という関係でもない、由臣が美哉のことを拾い、由臣から一方的に想いを告げられて、美哉は拒否をした。でも、身体の関係はあるという、なんだかよく分からない関係。
由臣のこと、好きか嫌いかと聞かれたら、嫌いと即答できる。だけど……。
と美哉はちらりと横目で由臣を見た。
嫌いだけど、正直な話、由臣が言うとおり、身体の相性はたぶんいいのだろう。
御庭番たちも気持ちがいいけれど、疼きが治まらなくなり、結局、毎回、由臣に助けを求めてしまっている。それがなんだか悔しくて、今日は伊吹に迫ってやる! と美哉は内心で決めた。

