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夏が来たら
第3章 静寂を破る者
横井さんの別荘には、子供の頃、何度か訪れたことがあった。


昔の頃とさほど変わらない空間。


年季の入った暖炉、印象派のような明るい風景画、重厚なマホガニーの家具。


ダイニングには既に、テーブルセッティングがしてあった。


キッチンからいい匂いが漂う。


「絢子さん、シャンパンはいかがですか」


「いいんですか、そんな高価なもの」


「一人で飲むのも寂しいですから、よければ一緒に飲みましょう」


秋生はナフキンを使って器用にシャンパンを開け、華奢なシャンパングラスに注いだ。


「それじゃあ、乾杯」


絢子と秋生のグラスがぶつかる。


口の中で爽やかにほどけてゆくシャンパンの細かい泡が、心地いい。


絢子は初めてお酒を美味しいと感じた。
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