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夏が来たら
第6章 後は野となれ山となれ
「僕だって、絢子さんが好きだ」


秋生の言葉に、絢子ははっとして顔を上げた。


秋生の顔は真剣だった。


「何度も絢子さんにキスしたい、抱きたいって思ったよ。


絢子さんはすごく可愛くて素直で、だけど時々すごく色っぽくて大人で・・・。


でも。僕には君をどうにかする資格がなかったんだ。


・・・・僕は、既婚者なんだよ」


驚きのあまり、絢子は息を飲んだ。


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