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夏が来たら
第8章 秋が来る
先に秋生が裸になり、バスルームに入った。
絢子は顔を真赤にしながら服を脱ぎ、恐る恐る秋生に続く。
シャワーで体を清めバスタブに浸かると、秋生が絢子の体を抱きすくめてきた。
「キャッ」
絢子は秋生の思いがけない力強さに驚く。
服を着ている時はスマートに見えた秋生も、裸になれば案外逞しかった。
「会えなかった分のキスをしたいな」
きざなセリフを吐いた唇で、絢子の唇を慈しむ。
絢子は彼の口づけに陶酔し、夢見心地だった。
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