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恋は盲目
第1章 私の片想い
「あんりー!さっきの何っ?すんごい面白かったよ!」
明るいクラスメートが私の肩をバシッと叩いて去っていく。
私は野々村あんり。何にもない田舎の高校3年生。
さっき数学の授業中に泣いたものだから驚いた周囲に
「難しすぎて目が・・・・!(泣)」
と有名なアニメのワンシーンをまねておどけてみせた。
「あんり?どうした?」
この子はだまされなかったか。
爆笑していたクラスメートの中で1人心配そうな顔をしていた。
親友の佐々木まほ。
私もまほくらい美人だったらあの人の彼女になれたかもしれない。