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恋は盲目
第4章 およばれ
最初は塾の夏期講習の話とか学校の話をしていたけど、
せっかく家に来たのでアルバムをみせてもらうことになった。
写真を見ながらそれぞれのエピソードを聞いて、総司君のことを知っていく。
子供の頃の写真を見られて総司君も少し照れていて、
でも嬉しそうに話してくれている。
アルバムのページを開くと写真がスルッと抜けてベットの下へ潜ってしまった。
「わ、ごめんっ」
私はベットの下を覗いて写真を探す。
少し奥の方までいってしまっている。
「いいよ、俺がとるから」
と総司君が寝そべって腕を伸ばす。
私の膝に総司君の髪の毛が触れて、何となく愛らしい。
無意識のうちに頭を撫でていた。
「はいっ!とれたっ」
と言って、総司君も体勢を変えて私の膝の上に頭を乗せた。
ひ、ひざまくら!
漫画でしか見ていないシチュエーションにまた鼓動が早くなっていく。