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天使さまっ!
第17章 追加:ワザワイのあとで


「さてと。」


ハンバーグをすっかり平らげて、食器の片付けを手伝ってくれたエリン先生は、おもむろにそう言いました。ズバリ、いやな予感です。


「次はお風呂ですよ、しかこさん」


ズバリです。有無を云わせぬような貫禄で強気に来られると、結局私は結局なのです。


「あのぅ……、エリン先生」


それでもなんとか、オズオズと申し訳程度に提案を試みます。


「明かりを消して入るのと、水着着用と。どちらがいいでしょう?」

「どっちも却下。ていうか水着着てたら洗浄出来ません!」

「ふぉう……、でもあの、」


《洗浄》だなんて。とりあえずコウヤにはちょっと触られただけってことで、流してはもらえまいか。……もらえはしまいか、粘着質だから。


……

一 体 、何 を
されてしまうのでしょうか、

激しく不安!


ただ一緒にお風呂に入るのだってじゅうぶん恥ずかしいことなのに、明らかにそれ以上の何かでエリン先生は暴走中です。


「私ならもうあんなこと気にしてません」


テヘペロな感じで全力で誤魔化そうと抵抗を続ける私に、エリン先生は不敵な笑みを浮かべます。天使が悪魔にチェンジですね、ええ。


「僕が。気にしちゃってるんですよ。狭量な男で す、い、ま、せ、ん」


目と鼻の先で、そんなふうに悪魔スマイルされたら、それはそれでドキドキしちゃうんですが。


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