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天使さまっ!
第4章 私の事情
翌朝、泣き腫らした目が誤魔化せない私がナースステーションにタイムカードをおしにいくと、エリン先生が開口一番驚いた顔でストレートにツッコミ。
「しかこさん。大丈夫ですか?悩みがあれば話してください」
小さな男の子に相談出来る悩みなんかあるわけない。今は可愛いエリン先生も大人になればどうせ同じ、ただの男。
私は目をそらしてタイムカードをもとに戻した。
「何でもないです。気にしないでください」
「あ。それは傷付きます。僕を信用していませんね?」
うぐっ、と詰まる。図星だもの。
「いいんです。オトナの事情ですから」