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想いのカタチ
第7章 幸せのバトン
「でね。美鈴は篠宮君に僕を認めて欲しがっていてね。大切な仲間だからって。」

「大切な仲間?」

「そう。色々あった中でも続いた仲間だから、みんなに祝福してほしいって、2年ぐらいかなぁ~…ずっと断られ続けててね…でも、文香と飲みに行ったあと…あ~…篠宮君が僕と文香が一緒に歩いているところを見たあのあとかな?」

その言葉に、落ち着いていた彼の目が怒りに変わるのが手に取るように分かった。
それが何を意味するのかも理解した。

「おっと…暴力は反対!」

彼が行動に出る前に両手でガードする。

「するかよっ」

拗ねるようにそっぽをむく。
彼の中では、僕が文香にキスをしてることになってるからだろうなと安易に分かる。
これからの関係を考えると誤解を解いた方が賢明だろうと、当時の真実を告げた。

「はぁ…?なんだよ、それ…。」

頭を抱えてうなりだした。

「そのおかげで気持ちを伝える気になったでしょ?」

「…認めたくねーけど…。なんか、むかつく」

僕を睨みつけながらボソリとつぶやく。
だけど、その瞳に怒りの色は見えない。
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