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想いのカタチ
第9章 初めてのクリスマス
「はめてもいい?」

浮かんだ涙を拭いて聞いてくるから、その箱を奪い取って指輪を手に取った。
手を出せば、その上に文香の手が重なった。
左手を出されて俺の方が緊張する。
それでも、無意識に左手を出してくれるのはうれしい。
俺は何も言わずに左の薬指に指輪をはめた
文香の指に光るV字デザインに小さなダイヤの指輪は輝いていた。

「あっ…」

文香は俺の指に光る物に気がついて声をあげる。

「ペア…リング…?」

俺は右手にはめている指輪を取ると文香に渡した。

「そう…ちょっと恥ずかしいかなと思ったけど…一緒がいいなと思って…俺のは内側にダイヤがついてるんだ…」

そう伝えると、内側を見てまた感嘆する。
そして俺にも手を出せとせがんでくるから、今度は左手を差し出した。
今までは右手だったけど、文香が左手なら俺も左手が良い。
手を差し出せば、スッと人差し指にその指輪をはめてくれた。
お互いにテーブルの上に手を置いて、お互いの指輪を眺めた。

「ありがとう…ものすごくうれしい」

指輪から目線を俺に向けて、極上の笑みをくれた。
それだけで、渡した甲斐があったと思う。
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