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狂い咲く花
第14章 二、銀葉アカシア - 秘密の恋
蘭子がいなくなった家は静かで久しぶりの一人に麻耶ははしゃいでいた。
子供がいれば、行動が制限され、誰かに文句ばかり言われてうんざりしていたため、久しぶりの一人を満喫しようと自分の好きな折り紙を折ったりと楽しんでいた。
「麻耶~?いる?」
幼馴染の南和が庭先から声をかけ、久しぶりの来訪に麻耶の顔が一気に弾ける。
「南和だぁ~~」
駆け寄って、そのまま抱きついていく。
2人で顔を見合わせて笑えば、昔と変わらない雰囲気が立ち込める。
この家では味わうことのできなくなった、ただ無邪気でいられる空間に麻耶がうれしくてしょうがない。
4人は幼馴染で昔は良く遊んでいたが、特に麻耶と南和は仲がよかった。
それが、葉月と麻耶が結婚してからは、南和の方が遠ざかっていた。
それをいつもさみしく思っていた麻耶だった。
南和を家の中に上がらせると、普段することもないお茶とお菓子の準備をして対面して座る。
「蘭子だっけ?いないの?」
「姉様が、葉月の実家に連れて行ってるの。だから今日は一人で留守番」
「麻耶じゃなくて美弥が?」
普通の反応を見せる南和に、少し不機嫌になる。
「ねぇ。どうしてみんな麻耶を怒るの?麻耶何も悪くないのにどうして酷いこと言うの?」
初めて口に出す麻耶の本音。
南和だからこそ引き出せる麻耶の本音だった。
「怒ってないよ。ただ聞いただけだよ…」
「そうなの…?葉月も口を開けば蘭子の面倒見ろってうるさいし…麻耶に触ってもくれない」
その言葉に、南和は反応する。
触ってくれないという言葉に異様に反応する南和がいた。
子供がいれば、行動が制限され、誰かに文句ばかり言われてうんざりしていたため、久しぶりの一人を満喫しようと自分の好きな折り紙を折ったりと楽しんでいた。
「麻耶~?いる?」
幼馴染の南和が庭先から声をかけ、久しぶりの来訪に麻耶の顔が一気に弾ける。
「南和だぁ~~」
駆け寄って、そのまま抱きついていく。
2人で顔を見合わせて笑えば、昔と変わらない雰囲気が立ち込める。
この家では味わうことのできなくなった、ただ無邪気でいられる空間に麻耶がうれしくてしょうがない。
4人は幼馴染で昔は良く遊んでいたが、特に麻耶と南和は仲がよかった。
それが、葉月と麻耶が結婚してからは、南和の方が遠ざかっていた。
それをいつもさみしく思っていた麻耶だった。
南和を家の中に上がらせると、普段することもないお茶とお菓子の準備をして対面して座る。
「蘭子だっけ?いないの?」
「姉様が、葉月の実家に連れて行ってるの。だから今日は一人で留守番」
「麻耶じゃなくて美弥が?」
普通の反応を見せる南和に、少し不機嫌になる。
「ねぇ。どうしてみんな麻耶を怒るの?麻耶何も悪くないのにどうして酷いこと言うの?」
初めて口に出す麻耶の本音。
南和だからこそ引き出せる麻耶の本音だった。
「怒ってないよ。ただ聞いただけだよ…」
「そうなの…?葉月も口を開けば蘭子の面倒見ろってうるさいし…麻耶に触ってもくれない」
その言葉に、南和は反応する。
触ってくれないという言葉に異様に反応する南和がいた。