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狂い咲く花
第15章 二、月光香 - 危険な快楽
「ただいま」
外が完全に真っ暗になった頃に美弥と葉月は家にたどり着いた。
「蘭子おかえり~」
一番に顔を出したのは麻耶だった。
いつもは自分から近寄りもしない麻耶が今日に限って自分から蘭子の傍によってきた。
「麻耶のかわいい娘…」
葉月の腕から奪い取ると、母親らしく抱きしめた。
不思議そうに麻耶をみていると、その視線に気づいた麻耶が葉月に告げた。
「ねぇ。葉月。明日、家に帰らない?」
「麻耶?」
驚いて聞き返した美弥に麻耶は母親らしい言い分を返す。
「姉様…今までごめんね。でも蘭子は麻耶の子供だから、麻耶が育てる…だけどたまには預けてもいいかな?」
いつにも増して、普通の喋り方に戸惑う美弥。
夢で見た『これが私の本性よ』と麻耶が笑いながら話した言葉が蘇り、忘れかけていたおぞましい光景が目の前に広がった。
「姉さん?」
異変に気が付いた葉月が声をかける。
その声に引きずり戻された美弥は、いつもの仮面をかぶり笑う。
「大丈夫よ…麻耶が大人なこと言うからびっくりして…一人で育てる気になったのなら応援するわ。何かあったら言ってね。私も蘭子にはいつでも会いたいから。」
「は~い」
元気に返事をする麻耶はいつもの麻耶だった。
外が完全に真っ暗になった頃に美弥と葉月は家にたどり着いた。
「蘭子おかえり~」
一番に顔を出したのは麻耶だった。
いつもは自分から近寄りもしない麻耶が今日に限って自分から蘭子の傍によってきた。
「麻耶のかわいい娘…」
葉月の腕から奪い取ると、母親らしく抱きしめた。
不思議そうに麻耶をみていると、その視線に気づいた麻耶が葉月に告げた。
「ねぇ。葉月。明日、家に帰らない?」
「麻耶?」
驚いて聞き返した美弥に麻耶は母親らしい言い分を返す。
「姉様…今までごめんね。でも蘭子は麻耶の子供だから、麻耶が育てる…だけどたまには預けてもいいかな?」
いつにも増して、普通の喋り方に戸惑う美弥。
夢で見た『これが私の本性よ』と麻耶が笑いながら話した言葉が蘇り、忘れかけていたおぞましい光景が目の前に広がった。
「姉さん?」
異変に気が付いた葉月が声をかける。
その声に引きずり戻された美弥は、いつもの仮面をかぶり笑う。
「大丈夫よ…麻耶が大人なこと言うからびっくりして…一人で育てる気になったのなら応援するわ。何かあったら言ってね。私も蘭子にはいつでも会いたいから。」
「は~い」
元気に返事をする麻耶はいつもの麻耶だった。