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狂い咲く花
第15章 二、月光香 - 危険な快楽
次の日の朝早く、麻耶は一人で帰り支度を始めていた。
仕事で誰も送っていけないから違う日にと言っても聞きいれず、美弥がついて行くと言ってもそれされも跳ね返される。
1人で大丈夫なのかと誰もが心配したが、やっと子育てをする気になったのだ。
母親としての自覚を持たせるには良い機会だと、できる限り一人でやらせようと誰もが遠くから見守った。
「あれ?荷造りしてどうしたの?」
庭から顔を出した南和が帰り支度をしている麻耶に声をかけた。
「あっ…南和だ」
南和の顔を見た途端に、麻耶の顔が明るくなる。
「南和…久しぶりだね…元気だった?」
葉月と美弥が近づいて挨拶を交わす。
2人もまた、南和と会うのは1年以上ぶりだった。
「元気だよ。仕事が忙しくて顔出せなくてごめん…あっ、この子が蘭子…だっけ?」
麻耶の後ろで一人遊びをしている蘭子を指さして聞く。
葉月が、蘭子を抱き上げて南和の目の前に立たせてつかまり立ちをさせた。
「ほらっ。父(とと)と母(かか)のお友達だよ」
「あ…キャーっ」
人見知りしない蘭子は南和に近づき両手を広げて抱っこしてとねだる。
小さい子に縁のない南和は戸惑いながらも手を差し伸べて抱き上げた。
蘭子は両手で南和の顔をペタペタ触って機嫌がよかった。
仕事で誰も送っていけないから違う日にと言っても聞きいれず、美弥がついて行くと言ってもそれされも跳ね返される。
1人で大丈夫なのかと誰もが心配したが、やっと子育てをする気になったのだ。
母親としての自覚を持たせるには良い機会だと、できる限り一人でやらせようと誰もが遠くから見守った。
「あれ?荷造りしてどうしたの?」
庭から顔を出した南和が帰り支度をしている麻耶に声をかけた。
「あっ…南和だ」
南和の顔を見た途端に、麻耶の顔が明るくなる。
「南和…久しぶりだね…元気だった?」
葉月と美弥が近づいて挨拶を交わす。
2人もまた、南和と会うのは1年以上ぶりだった。
「元気だよ。仕事が忙しくて顔出せなくてごめん…あっ、この子が蘭子…だっけ?」
麻耶の後ろで一人遊びをしている蘭子を指さして聞く。
葉月が、蘭子を抱き上げて南和の目の前に立たせてつかまり立ちをさせた。
「ほらっ。父(とと)と母(かか)のお友達だよ」
「あ…キャーっ」
人見知りしない蘭子は南和に近づき両手を広げて抱っこしてとねだる。
小さい子に縁のない南和は戸惑いながらも手を差し伸べて抱き上げた。
蘭子は両手で南和の顔をペタペタ触って機嫌がよかった。