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狂い咲く花
第16章 二、風車 - 策略
蝉の鳴き声が大きくなり、蒸し暑い日が続いていた。
日中は誰も外には出ず。朝夕の涼しい時間に畑仕事をしたりして人影は少ない。
そんな中、今日も麻耶の家では蘭子の大きな泣き声が響き渡る。
その時に麻耶が何をしているのか。
なぜ泣きやまないのか。
それを知るものは誰一人いない。
麻耶の甘い声が蘭子の泣叫ぶ声に消さていることなど知るはずもなかった。

「アアアッ…南和…イキたい…イカせて」

「イキたいの?どうしようかなぁ~…」

「いじわる…しないでぇ…」

「じゃあ、言ってごらん。僕が欲しい言葉分かるよね」

南和の膝の上に乗って抱き付いている麻耶の姿が今日もそこにあった。
麻耶がこの家に戻ってからというもの、南和の時間が許す限り2人だけの情事を楽しんでいた。
その犠牲になるのはいつも蘭子で、蘭子の泣き声で麻耶の声をかき消すのに利用していた。
だから、まだ誰にも気付かれてはいない。
だから、今日もまた2人の情事は続く。

「南和…愛している。だからお願い…南和のおちんちんで麻耶のボボをぐちゃぐちゃにしてイカせて」

その卑猥な言葉を聞いて、ゾクゾクと鳥肌がたつ。





※ぼぼとは女性器の事
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