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狂い咲く花
第16章 二、風車 - 策略
「だけどね…どこかで発散させてあげないと…それが現実になるかもしれない…そう思って僕…蘭子を美弥に預けにきたんだ…少し離した方がいいんじゃないかって思って…今日一日は思いっきり遊んで…昔の麻耶みたいに無邪気に笑って遊ばせてあげたい…。預かってもらっていい?」
「南和…ありがとう…本当は私たちが気が付かないといけないのに…私も頻繁に顔を出して手伝うわ?」
「それはやめて…一人で頑張るって決めた麻耶の気持ちを大切にしてあげて?あの麻耶が母親になろうと頑張ってる…見てる方はつらいだろうけど…見守ってあげて?…僕が手を貸すから…もう少し、好きにさせてあげて?」
南和の目に涙が浮かぶ。
「迷惑…じゃない?」
「迷惑じゃないよ。麻耶は僕の妹みたいなものだもん。昔から僕には何でも話してくれたし…今だって変わらないから…僕だったら麻耶も素直に甘えてくれる…僕で手に負えなくなったら、ちゃんと美弥に相談するから…それまで待って」
必死に訴えかける南和の言葉を信じて頷いた。
「そうね…麻耶は昔から南和に懐いてたものね…任せていいかな?」
自分では何もできない美弥はつらそうな顔をする。
その顔を見ても南和は何も思わない。
それどころか自分の筋書き通り話が進んで安心する。
「任せて!!じゃ、麻耶と今日は一日遊ばせてもらうね。夕方になったら迎えにくるから。それまでお願い」
言いたいことだけを言って南和は走って行った。
早く麻耶に会いたくて抱き合いたくて、約束した場所に急いで向う。
「南和…ありがとう…本当は私たちが気が付かないといけないのに…私も頻繁に顔を出して手伝うわ?」
「それはやめて…一人で頑張るって決めた麻耶の気持ちを大切にしてあげて?あの麻耶が母親になろうと頑張ってる…見てる方はつらいだろうけど…見守ってあげて?…僕が手を貸すから…もう少し、好きにさせてあげて?」
南和の目に涙が浮かぶ。
「迷惑…じゃない?」
「迷惑じゃないよ。麻耶は僕の妹みたいなものだもん。昔から僕には何でも話してくれたし…今だって変わらないから…僕だったら麻耶も素直に甘えてくれる…僕で手に負えなくなったら、ちゃんと美弥に相談するから…それまで待って」
必死に訴えかける南和の言葉を信じて頷いた。
「そうね…麻耶は昔から南和に懐いてたものね…任せていいかな?」
自分では何もできない美弥はつらそうな顔をする。
その顔を見ても南和は何も思わない。
それどころか自分の筋書き通り話が進んで安心する。
「任せて!!じゃ、麻耶と今日は一日遊ばせてもらうね。夕方になったら迎えにくるから。それまでお願い」
言いたいことだけを言って南和は走って行った。
早く麻耶に会いたくて抱き合いたくて、約束した場所に急いで向う。