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狂い咲く花
第16章 二、風車 - 策略
家に行くと、美弥が驚いた顔で出迎えた。
「南和…麻耶は??」
麻耶の姿が見えなくて外を確認しながら聞くと、蘭子を美弥に抱かせながら神妙な顔で話し出した。
「麻耶ね…ずっと一人で蘭子のこと面倒みてるでしょう?」
「頑張ってるみたいね…」
少し、寂しそうな顔をする美弥を見て南和は話を続けた。
「頑張ってもね…麻耶はああいう子でしょ?どこかで無理がでてしまう…」
「麻耶に何かあったの??」
察しが良い美弥は南和の言葉で反応する。
ただ、それが南和のつくり話だと知らずに…
「噂になってるんだ…麻耶が一人のお昼に、蘭子がずっと泣いてて…泣くだけだったら噂にならないんだけど…長い時間泣きっぱなしらしくて…それも尋常じゃない泣き方をするときもあるらしくて…虐待してるんじゃないかって…」
美弥は口を手で押さえて顔が真っ青になる。
きちんと面倒をみているだろうと、せっかく母親と言う自覚がでてきて一人で頑張っているのだからそれに水を差すのはやめようと、顔を出さなかった自分の甘さを知った美弥は、ただただ後悔するばかりだった。
「…見ての通り、痣とかはないから虐待はしてないと思うんだ」
慌てて蘭子の身体を確認して、痣が一つもないことに安心する。
「南和…麻耶は??」
麻耶の姿が見えなくて外を確認しながら聞くと、蘭子を美弥に抱かせながら神妙な顔で話し出した。
「麻耶ね…ずっと一人で蘭子のこと面倒みてるでしょう?」
「頑張ってるみたいね…」
少し、寂しそうな顔をする美弥を見て南和は話を続けた。
「頑張ってもね…麻耶はああいう子でしょ?どこかで無理がでてしまう…」
「麻耶に何かあったの??」
察しが良い美弥は南和の言葉で反応する。
ただ、それが南和のつくり話だと知らずに…
「噂になってるんだ…麻耶が一人のお昼に、蘭子がずっと泣いてて…泣くだけだったら噂にならないんだけど…長い時間泣きっぱなしらしくて…それも尋常じゃない泣き方をするときもあるらしくて…虐待してるんじゃないかって…」
美弥は口を手で押さえて顔が真っ青になる。
きちんと面倒をみているだろうと、せっかく母親と言う自覚がでてきて一人で頑張っているのだからそれに水を差すのはやめようと、顔を出さなかった自分の甘さを知った美弥は、ただただ後悔するばかりだった。
「…見ての通り、痣とかはないから虐待はしてないと思うんだ」
慌てて蘭子の身体を確認して、痣が一つもないことに安心する。