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狂い咲く花
第23章 二、仏桑華 - 新しい恋
時が過ぎれば、麻耶は気怠さを感じながら目を覚ました。
初めは自分がどこにいるのかも分からなかったが、人の温もりを背中に感じてまだ南和の腕の中だと分かると安心しホッとした。
この腕は自分が裏切らない限り、ずっと自分の物なのだと改めて実感する。
「離さないでね…麻耶を置いてどこにもいかないでね」
弱々しい声で小さくつぶやく。
「んっ。どこにもいかないよ。僕が守ってあげるから。安心して」
「うん…」
まだ眠いのか返事に覇気がなく、南和の腕の中で頭が揺れ始めた。
「まだ眠い?」
「…うん…」
「蘭子は僕が迎えに行ってくるよ。もし葉月が帰ってきたら具合が悪いってことにしておいて。美弥にもそう伝えておくから。いいね」
腕を掴む手に力がこもる。
「…行っちゃやだ…」
縋る麻耶を見て、南和はギュッと抱きしめる。
「麻耶が寝付くまで傍にいるからね。だからおやすみ」
「どこにもいかないでね…」
それだけを口にするとスッと眠りに落ちていく。
規則正しい寝息を確認して麻耶を布団に運び、蘭子を迎えに美弥の家に足を向けた。
家に着き離れに向かうと、麻耶が言っていた通り2人の淫らに絡み合う姿が障子の間から見え隠れする。
あの大人しい美弥の乱れた姿を目の当たりにして南和が興奮しないはずがない。
「目隠しか…それはそれで興奮するだろうね…」
美弥は目隠しをされていた。
そして着物ははだけ、両足を広げられて幸信から秘部と胸を触られ艶めかしい表情をしながら快楽に身を任せる姿がそこにはあった。
初めは自分がどこにいるのかも分からなかったが、人の温もりを背中に感じてまだ南和の腕の中だと分かると安心しホッとした。
この腕は自分が裏切らない限り、ずっと自分の物なのだと改めて実感する。
「離さないでね…麻耶を置いてどこにもいかないでね」
弱々しい声で小さくつぶやく。
「んっ。どこにもいかないよ。僕が守ってあげるから。安心して」
「うん…」
まだ眠いのか返事に覇気がなく、南和の腕の中で頭が揺れ始めた。
「まだ眠い?」
「…うん…」
「蘭子は僕が迎えに行ってくるよ。もし葉月が帰ってきたら具合が悪いってことにしておいて。美弥にもそう伝えておくから。いいね」
腕を掴む手に力がこもる。
「…行っちゃやだ…」
縋る麻耶を見て、南和はギュッと抱きしめる。
「麻耶が寝付くまで傍にいるからね。だからおやすみ」
「どこにもいかないでね…」
それだけを口にするとスッと眠りに落ちていく。
規則正しい寝息を確認して麻耶を布団に運び、蘭子を迎えに美弥の家に足を向けた。
家に着き離れに向かうと、麻耶が言っていた通り2人の淫らに絡み合う姿が障子の間から見え隠れする。
あの大人しい美弥の乱れた姿を目の当たりにして南和が興奮しないはずがない。
「目隠しか…それはそれで興奮するだろうね…」
美弥は目隠しをされていた。
そして着物ははだけ、両足を広げられて幸信から秘部と胸を触られ艶めかしい表情をしながら快楽に身を任せる姿がそこにはあった。