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第27章 三、彼岸花　-　悲しき思い出

静かに時は過ぎていく。
初夏から夏に、夏から秋に季節は移り替わる。
そのように人の心も簡単に変われればいいが、そうもいかない。
それぞれの心の中に思いを秘めて、時を過ごしていく。
思いは募り、吐き出すことのできない心はいつしか爆発する。
その時に何が起こるのか、何を思うのか…





───…





「本当にいいのか？」

「ああ…好きにしていいよ。それが望みだからね」

「それが望みねぇ…まぁ、俺たちは楽しめればそれでいいけどさ。危険はないんだろうな」

「人に言う勇気はないだろうから大丈夫だよ。心配しないで」

「じゃあ、楽しませてもらうさ。」

「勝手にどうぞ。楽しむだけじゃなくてさ、孕ませててもいいかもね」

「孕ませるって…鬼畜だな」

「なんとでも…しっかりとたのむよ」

「あいよっ」

暗闇の中で男三人が話をする。
良からぬことをたくらむ男達。