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狂い咲く花
第30章 三、莢蒾 - 無視したら私は死にます





───…





「ただいま」

葉月は仕事を早めに切り上げて、麻耶との今後を話し合うために自宅に戻ってきた。

「おかえりなさい。」

蘭子を抱っこしてあやしながら葉月を出迎えた。

「葉月…昨日はごめんなさい…。まだ怒ってる?」

葉月の着物の裾を持ちながら、上目遣いに謝ってくる。
その瞳に弱い葉月はいつでも許してしまう。

「俺こそごめん…蘭子は俺が寝かしつけるから、麻耶はご飯の用意して?」

食事の支度をしていないことを確認してから麻耶に告げると、麻耶は蘭子を葉月に預けて台所に向かった。
葉月は蘭子をあやしながら、どう切り出そうか考えていた。
どんな言葉を紡いでも、傷つけてしまうのなら正直に思いのままを告げたほうが麻耶の為ではないかと、決心が固まった。
その間に、蘭子は目を閉じて深い眠りについていた。
ゆっくりと布団に寝かしつけて、麻耶がいる台所に重い足を運ぶ。
少し離れた場所から、慣れないながらも一生懸命に料理をする麻耶を眺めながら口を開く。

「麻耶…少し話をしようか…」

「いっ…今…忙しい…」

振り向きもしないで、野菜を切りながら一言だけ告げる。
その後ろ姿が小刻みに震えているのが葉月には分かっていた。
何を言われるのか予想はついているのだろうと感じ取る。

「じゃあ、そのままで聞いて」

いつもより強引に話を進めようとする葉月に麻耶の手は止まる。

「麻耶…別れよう…」

一言だけ、告げた。
麻耶の反応を用心深く伺うが変化はなかった。
変化がないように、葉月には見えていた。
今、麻耶が何を思い何を感じているかなど葉月には分からなかった。
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