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狂い咲く花
第34章 三、エリカ - 孤独
手の届かない人に恋をして自分を殺して生きていく姿が重なる。
母親を憎む思いが美弥に向き、母親に向く愛情もまた美弥に向く。
宝賀は、美弥を抱きしめ、温もりを感じホッとした。

「宝賀…?」

抱きしめられて起きたのか、美弥が名前を呼ぶ。
宝賀は何も言わずに首筋に吸い付いた。

「アアン…」

媚薬香が抜けきっていないのか、すぐさま反応する。
美弥は、自分の声に驚き戸惑っていた。
媚薬香のせいか、昨晩のことはあまり覚えていない。
宝賀は指を花芽に当て軽く扱き始めた。

「アッ…ヤンッ…」

「まだ薬が効いているな…記憶がある中で乱れてみろ。身体は正直だぞ」

花芽から指を離し、最初から秘壺に2本の指を入れ搔き乱す。

「アッ…イヤァ…アアアアッ…」

宝賀の言った通り、身体は正直に反応する。
痛みも不快感もなく快楽だけが美弥の身体を襲った。
感じることのなかった身体が、宝賀の指で感じているのが不思議で悔しかった。

「昨日の夜の事は覚えているか?さんざん喘いで、触ってくれと自分から強請ったりしてな。かわいかったぜ。媚薬香がなくても感じるようになれば、全てを忘れられるだろうよ」

指の動きを変え、美弥の感じる場所だけを責め続けた。
何度も果て、意識が飛ぶまで何度も何度も宝賀によってイカされ続けた。
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