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狂い咲く花
第37章 三、ハハミズキ - 私の想いを受けて下さい。
「おっ…おじさん…ハァハァハァ…葉月…」
玄関の扉を開いて中の人たちの名前を呼ぶ。
「どうした?南和」
玄関先に顔を出した父様は、荒い息をして玄関に崩れている南和に驚き声をかけた。
「みっ…美弥が…ハァハァ…美弥が…」
早く伝えたと思いながら先が続かない…
という演技をする。
必死にここまで走ってきたのだと信じ込ませる。
「美弥がどうしたの!!何があったの!」
美弥の名前に父様の後から顔を出した母様が聞く。
その横には葉月もいた。
「ハァハァ…み…見つけた…ハァハァ…美弥をみつけた…ハァハァ…」
息も絶え絶えに重要な用件を口にする。
一瞬、お互いの間に沈黙ができ、南和の言葉を理解するのに時間がかかる。
「どこにいるんだ!!」
父様が、南和の肩を強く掴んで、すごい剣幕で聞く。
あまりの握力に、南和の顔が歪んだ。
「おい!!南和。美弥はどこにいるんだ」
強く揺さぶられて、言いたい言葉も伝えられない。
「おじさん…痛い…」
やっとのことで告げると、父様はパッと手を離した。
「悪い…つい…」
「…大丈夫…。たぶん美弥だと思う…怖くて顔は確認できなかったけど…美弥って呼ぶ声が聞こえた」
美弥を見つけさせるための嘘をつく。
「盗賊が最近根城にしてる場所があるって聞いたんだ。女性を囲ってるって…まさかとは思ったけど、少しでも可能性があるのならって、怖かったけどその場所に行ったら声が聞こえてきて、美弥って呼んでた。顔をちゃんと確認したほうがいいって思ったんだけど、盗賊って聞いて僕怖くて…誰か大人の人と来なきゃって…」
一気に捲し上げ、大きく息を吸って落ち着くふりをする。
玄関の扉を開いて中の人たちの名前を呼ぶ。
「どうした?南和」
玄関先に顔を出した父様は、荒い息をして玄関に崩れている南和に驚き声をかけた。
「みっ…美弥が…ハァハァ…美弥が…」
早く伝えたと思いながら先が続かない…
という演技をする。
必死にここまで走ってきたのだと信じ込ませる。
「美弥がどうしたの!!何があったの!」
美弥の名前に父様の後から顔を出した母様が聞く。
その横には葉月もいた。
「ハァハァ…み…見つけた…ハァハァ…美弥をみつけた…ハァハァ…」
息も絶え絶えに重要な用件を口にする。
一瞬、お互いの間に沈黙ができ、南和の言葉を理解するのに時間がかかる。
「どこにいるんだ!!」
父様が、南和の肩を強く掴んで、すごい剣幕で聞く。
あまりの握力に、南和の顔が歪んだ。
「おい!!南和。美弥はどこにいるんだ」
強く揺さぶられて、言いたい言葉も伝えられない。
「おじさん…痛い…」
やっとのことで告げると、父様はパッと手を離した。
「悪い…つい…」
「…大丈夫…。たぶん美弥だと思う…怖くて顔は確認できなかったけど…美弥って呼ぶ声が聞こえた」
美弥を見つけさせるための嘘をつく。
「盗賊が最近根城にしてる場所があるって聞いたんだ。女性を囲ってるって…まさかとは思ったけど、少しでも可能性があるのならって、怖かったけどその場所に行ったら声が聞こえてきて、美弥って呼んでた。顔をちゃんと確認したほうがいいって思ったんだけど、盗賊って聞いて僕怖くて…誰か大人の人と来なきゃって…」
一気に捲し上げ、大きく息を吸って落ち着くふりをする。