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狂い咲く花
第38章 三、緋衣草 - 家族愛
「南和ちゃん。本当にお願いできる??」
いつも、おっとりとしていり母様が珍しく取り乱し慌てていた。
「大丈夫だよ。麻耶の事は任せて。それよりもおばさんは美弥の傍に早く行ってあげて」
玄関先まで送りながら南和は告げる。
蘇楽と一緒に戻った南和は、美弥が見つかった事、そのまま寺に運ぶこと、着替えが必要なことを告げ、もう眠っている麻耶と蘭子を自分が見ているから行ってあげてと提案した。
母様は何度も『ありがとう』『ごめんね』を南和に告げて蘇楽と寺に向かった。
灯りが小さくなり消えてしまうまで見送り、玄関のカギを閉めて麻耶の寝ている部屋へと足を進めた。
そっと襖を開けると、一つの布団に蘭子と眠っている麻耶がいた。
近づいて、身体を揺する。
「ん…?南和…?」
薄っすらと開いた目を向けながら麻耶は南和の名前を呼び、ゴソゴソと布団から出て南和の腰に抱き甘える。
「寝ぼけているね。……麻耶、美弥が見つかったよ」
抱き付いている手を緩め南和を見つめた。
南和はゆっくりと頷き、そっと頭を撫でると、麻耶はほっとしたのか目に薄っすらと涙を滲ませた。
「よかった…姉様が無事でよかった…」
ぐりぐりと頭を南和に押し付けながら何度も『よかった』と繰り返す。
「麻耶…そこをグリグリされるとやばいんだけど?」
麻耶の頭が南和のモノに当たり反応する。
4か月近く麻耶を抱いていない南和も限界に近かった。
それなのに、この仕打ちは完全に南和の本能を目覚めさせる。
いつも、おっとりとしていり母様が珍しく取り乱し慌てていた。
「大丈夫だよ。麻耶の事は任せて。それよりもおばさんは美弥の傍に早く行ってあげて」
玄関先まで送りながら南和は告げる。
蘇楽と一緒に戻った南和は、美弥が見つかった事、そのまま寺に運ぶこと、着替えが必要なことを告げ、もう眠っている麻耶と蘭子を自分が見ているから行ってあげてと提案した。
母様は何度も『ありがとう』『ごめんね』を南和に告げて蘇楽と寺に向かった。
灯りが小さくなり消えてしまうまで見送り、玄関のカギを閉めて麻耶の寝ている部屋へと足を進めた。
そっと襖を開けると、一つの布団に蘭子と眠っている麻耶がいた。
近づいて、身体を揺する。
「ん…?南和…?」
薄っすらと開いた目を向けながら麻耶は南和の名前を呼び、ゴソゴソと布団から出て南和の腰に抱き甘える。
「寝ぼけているね。……麻耶、美弥が見つかったよ」
抱き付いている手を緩め南和を見つめた。
南和はゆっくりと頷き、そっと頭を撫でると、麻耶はほっとしたのか目に薄っすらと涙を滲ませた。
「よかった…姉様が無事でよかった…」
ぐりぐりと頭を南和に押し付けながら何度も『よかった』と繰り返す。
「麻耶…そこをグリグリされるとやばいんだけど?」
麻耶の頭が南和のモノに当たり反応する。
4か月近く麻耶を抱いていない南和も限界に近かった。
それなのに、この仕打ちは完全に南和の本能を目覚めさせる。