この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
狂い咲く花
第40章 四、夾竹桃 - 注意
自分が不幸になるのに、幸せそうに笑う美弥を見て、ドロドロとした感情が埋め尽くす。
今まで安らいでいた心が一瞬にして侵食され、眠っていた鬼が目覚める。
その鬼の目には涙が溢れていた。
その涙が何を意味するのか、麻耶にさえ分からなかった。
分かるのは、『また、裏切られた』と思う心だけだった。
麻耶は静かに踵を変えて部屋に戻った。
ドロドロした感情が膨張して麻耶の理性を壊していく。
麻耶は逃げるようにして部屋にも戻り、震える身体を自分で抱きしめた。
父様と母様がいる部屋で声を出して泣くこともできない麻耶は震える拳を噛みしめながら耐えるほかなかった。
自分を裏切った美弥。
自分を裏切った葉月。
こんなにも愛しているのに、報われない想いに麻耶は狂っていく。
今まで安らいでいた心が一瞬にして侵食され、眠っていた鬼が目覚める。
その鬼の目には涙が溢れていた。
その涙が何を意味するのか、麻耶にさえ分からなかった。
分かるのは、『また、裏切られた』と思う心だけだった。
麻耶は静かに踵を変えて部屋に戻った。
ドロドロした感情が膨張して麻耶の理性を壊していく。
麻耶は逃げるようにして部屋にも戻り、震える身体を自分で抱きしめた。
父様と母様がいる部屋で声を出して泣くこともできない麻耶は震える拳を噛みしめながら耐えるほかなかった。
自分を裏切った美弥。
自分を裏切った葉月。
こんなにも愛しているのに、報われない想いに麻耶は狂っていく。