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狂い咲く花
第43章 四、瑠璃溝隠 - 悪意
戻ってきた父様が目にしたのは、南和が手をかける自分の娘の姿だった。
今度は麻耶に手をかけるのかと体当たりで南和の身体を吹き飛ばした。
崩れ落ち震えている麻耶を抱きしめながら葉月の腕の中で横たわる美弥に気がついた。
「美弥…」
今すぐにでも抱きしめたいが麻耶を離す事ができなかった。
「大丈夫です…」
葉月は一言だけ告げた。
ちょうどその時、母様が和尚と蘇楽と共にやってくる。
父様と葉月が麻耶に全てを話すと聞き、様子を見に行く途中に出会い一緒に来たのだった。
現状を見、全てを悟った和尚は蘇楽に南和を抑えさせた。
それからは、美弥と麻耶を家ではなく寺に連れて行き、南和は役所に引き渡された。
今度は麻耶に手をかけるのかと体当たりで南和の身体を吹き飛ばした。
崩れ落ち震えている麻耶を抱きしめながら葉月の腕の中で横たわる美弥に気がついた。
「美弥…」
今すぐにでも抱きしめたいが麻耶を離す事ができなかった。
「大丈夫です…」
葉月は一言だけ告げた。
ちょうどその時、母様が和尚と蘇楽と共にやってくる。
父様と葉月が麻耶に全てを話すと聞き、様子を見に行く途中に出会い一緒に来たのだった。
現状を見、全てを悟った和尚は蘇楽に南和を抑えさせた。
それからは、美弥と麻耶を家ではなく寺に連れて行き、南和は役所に引き渡された。