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狂い咲く花
第3章 一、昇り藤 - いつも幸せ
いつにも増して深い雪に閉ざされた冬、普段はにぎやかな町も今日は一段と静かだった。
美弥と麻耶の家は今日も静かな時間が流れていた。
いつも忙しい父様と母様は今日も仕事で家には2人だけしかいない。
いつものことで何も変ることなくそれぞれがやりたいことをしていた。
「お―――い。美弥~。麻耶~。いる?」
庭のほうで男性の呼ぶ声が聞こえ、麻耶は急いで障子を開け庭に立っている男性に飛びついた。
「葉月――――――!!」
葉月と呼ばれた男性は麻耶を受け止めて抱き上げる。
「麻耶、元気だな…美弥、上がらせてもらうよ」
葉月は麻耶を抱き上げたまま火鉢のある部屋にあがった。
「久しぶりね。葉月」
大人びた口調で美弥が、幼馴染の葉月に声をかける。
「ちょっと仕事が忙しくてね」
葉月は火鉢の横に座り込み手を温める。
そんな葉月を見て美弥は部屋をでて台所にお茶の用意をしに行った。
暖がない台所はともて寒くて、吐く息が白い。
美弥と麻耶の家は今日も静かな時間が流れていた。
いつも忙しい父様と母様は今日も仕事で家には2人だけしかいない。
いつものことで何も変ることなくそれぞれがやりたいことをしていた。
「お―――い。美弥~。麻耶~。いる?」
庭のほうで男性の呼ぶ声が聞こえ、麻耶は急いで障子を開け庭に立っている男性に飛びついた。
「葉月――――――!!」
葉月と呼ばれた男性は麻耶を受け止めて抱き上げる。
「麻耶、元気だな…美弥、上がらせてもらうよ」
葉月は麻耶を抱き上げたまま火鉢のある部屋にあがった。
「久しぶりね。葉月」
大人びた口調で美弥が、幼馴染の葉月に声をかける。
「ちょっと仕事が忙しくてね」
葉月は火鉢の横に座り込み手を温める。
そんな葉月を見て美弥は部屋をでて台所にお茶の用意をしに行った。
暖がない台所はともて寒くて、吐く息が白い。