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狂い咲く花
第10章 一、猩々木 - 祝福

「…美弥…」
ドアをあけて一瞬時間が止まった。
いつからそこにいたのか呆然と立ちつくす美弥がいた。
葉月の言葉に2人が慌てて顔をのぞかせた。
「あっ…聞くつもりなかったんだけど…麻耶が…葉月が来てるって…父様と大事な話し…葉月と結婚するんだって…」
混乱しているのか断片的な言葉を口にする。
「葉月…麻耶と…結婚するの??…2人の間に…子供がいる…の…」
「「「美弥!!」」」
3人の声が同時に響く。
最後の言葉を言う前に美弥は崩れ落ち、一番近くにいた葉月が咄嗟に受け止めて倒れるのを防いだ。
「美弥!!美弥!!」
何度呼んでも目を覚まさない。
ぐったりとした身体を葉月に預けて意識を完全に手放していた。
「どけっ」
父様が葉月から美弥を奪い取ると自分の腕で包み込んだ。
「美弥?おい…美弥…」
頬を軽く叩いても目を開けることはなかった。
一番最悪な方法で美弥に知れてしまう。
自分たちが感情的になりすぎて周りのことまで目がいかなかった。
まさか麻耶が自分から言うとは誰一人考えが及ばなかった。
その結果が…一番最悪な結末を呼んだ。
ドアをあけて一瞬時間が止まった。
いつからそこにいたのか呆然と立ちつくす美弥がいた。
葉月の言葉に2人が慌てて顔をのぞかせた。
「あっ…聞くつもりなかったんだけど…麻耶が…葉月が来てるって…父様と大事な話し…葉月と結婚するんだって…」
混乱しているのか断片的な言葉を口にする。
「葉月…麻耶と…結婚するの??…2人の間に…子供がいる…の…」
「「「美弥!!」」」
3人の声が同時に響く。
最後の言葉を言う前に美弥は崩れ落ち、一番近くにいた葉月が咄嗟に受け止めて倒れるのを防いだ。
「美弥!!美弥!!」
何度呼んでも目を覚まさない。
ぐったりとした身体を葉月に預けて意識を完全に手放していた。
「どけっ」
父様が葉月から美弥を奪い取ると自分の腕で包み込んだ。
「美弥?おい…美弥…」
頬を軽く叩いても目を開けることはなかった。
一番最悪な方法で美弥に知れてしまう。
自分たちが感情的になりすぎて周りのことまで目がいかなかった。
まさか麻耶が自分から言うとは誰一人考えが及ばなかった。
その結果が…一番最悪な結末を呼んだ。

