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第3章 ー狼狽える女ー(八千草香)

「…。」
「…宜しくお願いします。」
「桜井勇樹です。宜しくお願いします。」
「…宜しくお願いします。」

私の部署に３名の新人が配属され…

真ん中の一番背の高い桜井勇樹の声に聞き覚えが…

「八千草くん？どうかした？」
「い、いえ…。」

課長に心配され、なるべく見ないようにしても、桜井勇樹の視線を感じる。


「社員だったとはね…。」
「でも、気持ち良かったでしょ？」

ボォーッとしてたから、傍にいるのに気が付かなかった。

「ねっ、今度、社内sexしてみる？」
「新人くん？」
「さ、く、ら、い、です！」
「…。」
「どう？」
「嫌です。桜井くん。」
「はい。なんですか？主任…。」