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誰にも言えない秘密
第1章 憧れ
「ファンクラブかー。」
夜、小山内はベッドに横になりながら小さく呟いた。
「綾、まだ帰って来てないのかな……。」
ベッドの横のカーテンを開くと丁度河内綾の部屋が見える。家が隣なのもあり、昔から家族ぐるみで仲が良かった。高校受験の勉強も綾に教わっていた。幼馴染みという関係を壊さないようにしながら、小山内はずっと気持ちを伝えられていない。本人に気づかない所でファンクラブに入ったり、ずっと目で追いかけてたりするけど、毎日の様に女子から告白されてるという噂を聞くと、不安になる。
何時も綾は眩しくて、カッコよくて、ずっと大好きな人。
窓越しに最後に話したのは高校受験の時……。それ以来まともに会うことも無くなってしまった。親は綾が大学受験控えているからと言っていたけれど……。
「綾、会いたいな。」
小山内が小さく呟くと、タイミング良く綾の部屋の電気が着いた。小山内はベッドから起き上がり、窓を開けた。そして、いらない消しゴムを窓に当てた。
音で気づいたのか、河内が窓を開けた。
「久しぶりだな、まだ起きてたのか。」
「うん。綾の顔が見たくて。」
「お前さ、俺のファンクラブ入ってるだろ。」
「……。」
河内の突然の言葉に小山内は言葉を失う。
「小百合、そっち行っていいか?」
「う、うん。」
夜、小山内はベッドに横になりながら小さく呟いた。
「綾、まだ帰って来てないのかな……。」
ベッドの横のカーテンを開くと丁度河内綾の部屋が見える。家が隣なのもあり、昔から家族ぐるみで仲が良かった。高校受験の勉強も綾に教わっていた。幼馴染みという関係を壊さないようにしながら、小山内はずっと気持ちを伝えられていない。本人に気づかない所でファンクラブに入ったり、ずっと目で追いかけてたりするけど、毎日の様に女子から告白されてるという噂を聞くと、不安になる。
何時も綾は眩しくて、カッコよくて、ずっと大好きな人。
窓越しに最後に話したのは高校受験の時……。それ以来まともに会うことも無くなってしまった。親は綾が大学受験控えているからと言っていたけれど……。
「綾、会いたいな。」
小山内が小さく呟くと、タイミング良く綾の部屋の電気が着いた。小山内はベッドから起き上がり、窓を開けた。そして、いらない消しゴムを窓に当てた。
音で気づいたのか、河内が窓を開けた。
「久しぶりだな、まだ起きてたのか。」
「うん。綾の顔が見たくて。」
「お前さ、俺のファンクラブ入ってるだろ。」
「……。」
河内の突然の言葉に小山内は言葉を失う。
「小百合、そっち行っていいか?」
「う、うん。」