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呪縛
第1章 プロローグ
魔界と天界が争っていた時代、魔界では捕まえた天使を売る者が現れた。
どんな強い戦士でも、悪魔に捕まれば奴隷となる。
かつて天界にいた堕天使レオナは1人でも多くの天使を救い出そうと、奴隷となった天使を魔界の一角にある自分の家に連れてきた。
「ありがとうございます。」
「礼を言われる立場ではない。俺は堕天使だ。」
「しかし、貴方様が落とされたのは間違いだと聞いております。この戦争を引き起こすキッカケになったのも貴方様だと。」
「くだらん話だ。それより、傷が癒えたなら天界へお前を返す。この家に長居は危険だからな。」
レオナはそう言うと、天界に通じる門に天使を招き、そこから天界へと帰らせた。
「また天使を助けたのね。」
「見ていたのか。」
「見えただけよ。」
人がこの悪魔を見れば一目で恋に落ちるだろう。妖艶で美しいその悪魔はその美しさを利用し人間を騙して魂を奪う事で有名だった。
「これで何人目かしら?」
「天使を助けた人数を聞いているなら、数えてはいない。」
「そうよね。ねぇレオナ。貴方の血の色は何色かしら?」
「急に何を……。」
レオナが悪魔に振り向くのと同時にレオナは壁に貼り付け状態になった。顎を撫でる様に長い爪を立てた悪魔は舌なめずりをして見せた。
「俺に手を出せば命は無いぞ。」
「そうだったわね。」
すっと指が首筋をなぞり、着ている服のボタンを外しはじめる。
心臓の部分に刻まれた魔王の刻印。それは堕天使レオナの飼い主が魔王である事を示している呪縛の印だった。
どんな強い戦士でも、悪魔に捕まれば奴隷となる。
かつて天界にいた堕天使レオナは1人でも多くの天使を救い出そうと、奴隷となった天使を魔界の一角にある自分の家に連れてきた。
「ありがとうございます。」
「礼を言われる立場ではない。俺は堕天使だ。」
「しかし、貴方様が落とされたのは間違いだと聞いております。この戦争を引き起こすキッカケになったのも貴方様だと。」
「くだらん話だ。それより、傷が癒えたなら天界へお前を返す。この家に長居は危険だからな。」
レオナはそう言うと、天界に通じる門に天使を招き、そこから天界へと帰らせた。
「また天使を助けたのね。」
「見ていたのか。」
「見えただけよ。」
人がこの悪魔を見れば一目で恋に落ちるだろう。妖艶で美しいその悪魔はその美しさを利用し人間を騙して魂を奪う事で有名だった。
「これで何人目かしら?」
「天使を助けた人数を聞いているなら、数えてはいない。」
「そうよね。ねぇレオナ。貴方の血の色は何色かしら?」
「急に何を……。」
レオナが悪魔に振り向くのと同時にレオナは壁に貼り付け状態になった。顎を撫でる様に長い爪を立てた悪魔は舌なめずりをして見せた。
「俺に手を出せば命は無いぞ。」
「そうだったわね。」
すっと指が首筋をなぞり、着ている服のボタンを外しはじめる。
心臓の部分に刻まれた魔王の刻印。それは堕天使レオナの飼い主が魔王である事を示している呪縛の印だった。