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呪縛
第2章 大天使レオナ
大天使レオナは女でありながら、有数の剣術使いだった。
「はっ、やっ!!」
「そら。脇が甘過ぎますよ、皇子。」
軽く相手の剣を交し上空に向けて剣を高く弾く。剣術の稽古を受けていた天帝の次男ライアンはがっくりうなだれる。
「レオナが強すぎるんだよ。」
「そんな事言っていると、天帝にはなれませんよ。」
「僕は2番手でいいんだ。父上の跡を継ぐのは兄上の役目だから。」
天界を統べる天帝は神にちかしき存在だった。しかし、あくまでも神に仕える者として、天使を纏める存在に留まっていた。
「でも、どうしてレオナは僕に剣術の指南をしてくれるの?」
「皇子が余りに弱いからですよ。」
「そうじゃなくて!!」
「では理由は自分でお考え下さい。休憩にしましょう。」
大天使となると立派な豪邸に沢山の天使を召使にして暮らしているのが当たり前だった。しかし、レオナに屋敷は無く、ライアンの住む城に一緒に暮らしていた。ライアンは天帝の第二皇子。正室の息子だが、先に生まれた側室のエドガーを何時も尊敬し、1歩下がった場所に自らを置く癖があった。
「レオナも僕が次の天帝になる事を望んでるの?」
「どうでしょうか?」
レオナは笑顔で軽く交わした。
「はっ、やっ!!」
「そら。脇が甘過ぎますよ、皇子。」
軽く相手の剣を交し上空に向けて剣を高く弾く。剣術の稽古を受けていた天帝の次男ライアンはがっくりうなだれる。
「レオナが強すぎるんだよ。」
「そんな事言っていると、天帝にはなれませんよ。」
「僕は2番手でいいんだ。父上の跡を継ぐのは兄上の役目だから。」
天界を統べる天帝は神にちかしき存在だった。しかし、あくまでも神に仕える者として、天使を纏める存在に留まっていた。
「でも、どうしてレオナは僕に剣術の指南をしてくれるの?」
「皇子が余りに弱いからですよ。」
「そうじゃなくて!!」
「では理由は自分でお考え下さい。休憩にしましょう。」
大天使となると立派な豪邸に沢山の天使を召使にして暮らしているのが当たり前だった。しかし、レオナに屋敷は無く、ライアンの住む城に一緒に暮らしていた。ライアンは天帝の第二皇子。正室の息子だが、先に生まれた側室のエドガーを何時も尊敬し、1歩下がった場所に自らを置く癖があった。
「レオナも僕が次の天帝になる事を望んでるの?」
「どうでしょうか?」
レオナは笑顔で軽く交わした。