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呪縛
第7章 新しい生活
屋敷は広く、様々な部屋に様々なものがあり、エレインは大雑把な予定表を作成した。魔王に言われたのは、屋敷の裏口から出てすぐの大きな広場で他の悪魔に公開する日を作る事だけだった。
レオナはエレインの許可なく服を着る事を許されていない為、裸での生活が始まる。
「レオナ様……。」
「シャロン。俺の事は呼び捨てで構わない。もう天使では無い。それにお前も……。」
「辛気臭いわね。不幸のどん底みたいな空気。嫌いじゃないけど、私は恐怖と苦しみに喘ぐ方が好きよ。」
エレインはそう言うと、一つの部屋を指さした。
「今日は一日そこで過ごしましょう。」
3人が部屋の中へ入ると、そこは一見天界に帰れたのかと錯覚を起こすような美しい花が咲き乱れ、中央にコテージがあった。
「あなた達好きでしょう?こういう風景。」
シャロンは思わず見とれ、花の方に行こうとするのをレオナが引き止める。
「よく見ろ。これは花じゃない。」
そう言われてシャロンは近くの花に目をやると、それは花に見える悪魔が集めた人間や天使等の魂だった。
「酷い……。」
そこは悪魔と契約したばかりに輪廻の輪に入る事が出来ない沢山の魂の貯蔵部屋だった。
「さぁ、中央に行くわよ。」
エレインに押されるようにシャロンとレオナはコテージに見せかけたところへ向かった。
「もうすぐしたらこの魂を餌にしてる魔界の動物が来るわ。この屋敷で私達と一緒に暮らす。ある意味ペットってヤツね。」
人間の言葉を借りてエレインが言う。
中央のコテージに見えた所は平たい台に鎖が付いていて、屋根からは今にも襲い掛かって来そうな大きな花のような魔物が眠っていた。
「大丈夫だ、シャロン。お前は……。」
レオナが言いかけた時、突然部屋中がざわめきたった。魂達が恐怖に震える声が部屋中に響いたのだ。
「人間が見たら、ここはある種の心霊スポットなのだろうな。」
レオナは泣き出したシャロンを優しく抱きしめて呟いた。エレインはざわめきにまるで幸せを覚えるかのように満足げに笑みを浮かべていた。
レオナはエレインの許可なく服を着る事を許されていない為、裸での生活が始まる。
「レオナ様……。」
「シャロン。俺の事は呼び捨てで構わない。もう天使では無い。それにお前も……。」
「辛気臭いわね。不幸のどん底みたいな空気。嫌いじゃないけど、私は恐怖と苦しみに喘ぐ方が好きよ。」
エレインはそう言うと、一つの部屋を指さした。
「今日は一日そこで過ごしましょう。」
3人が部屋の中へ入ると、そこは一見天界に帰れたのかと錯覚を起こすような美しい花が咲き乱れ、中央にコテージがあった。
「あなた達好きでしょう?こういう風景。」
シャロンは思わず見とれ、花の方に行こうとするのをレオナが引き止める。
「よく見ろ。これは花じゃない。」
そう言われてシャロンは近くの花に目をやると、それは花に見える悪魔が集めた人間や天使等の魂だった。
「酷い……。」
そこは悪魔と契約したばかりに輪廻の輪に入る事が出来ない沢山の魂の貯蔵部屋だった。
「さぁ、中央に行くわよ。」
エレインに押されるようにシャロンとレオナはコテージに見せかけたところへ向かった。
「もうすぐしたらこの魂を餌にしてる魔界の動物が来るわ。この屋敷で私達と一緒に暮らす。ある意味ペットってヤツね。」
人間の言葉を借りてエレインが言う。
中央のコテージに見えた所は平たい台に鎖が付いていて、屋根からは今にも襲い掛かって来そうな大きな花のような魔物が眠っていた。
「大丈夫だ、シャロン。お前は……。」
レオナが言いかけた時、突然部屋中がざわめきたった。魂達が恐怖に震える声が部屋中に響いたのだ。
「人間が見たら、ここはある種の心霊スポットなのだろうな。」
レオナは泣き出したシャロンを優しく抱きしめて呟いた。エレインはざわめきにまるで幸せを覚えるかのように満足げに笑みを浮かべていた。