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呪縛
第4章 魔王のペット、レオナ
「今日はアデルが担当なのね。羨ましいわ。」
「俺にお前の誘惑は通用しないぞ。」
「解ってるわよ。そんな事。」
エレインは拗ねた様に言って、首輪をいじっている。
「お前の魔力が込められた首輪か。」
「使って見ない?」
「そうだな。考えておこう。」
アデルはそう言うと、レオナに向かって魔力を放つ。着ていた服は避けて、一瞬でボロボロになった。
「服は脱がせるものではなくて?」
「俺に指図するなエレイン。ついてこい、レオナ。」
アデルが屋敷の1室の扉を開く。そこは壁が外から見える様になっている。レオナの姿を1目見ようと集まった悪魔達がその壁いっぱいに覗いていた。
「最近戦争の影響か、観客が増えた様だな。」
レオナは周りを見渡して呟くように言う。
「これから凌辱されるのに、余裕なのね。」
「魔王様が楽しんでいるなら、今はそれでいい。どんな目にあっても、俺は今堕天使レオナ……だからな。」
「堕天使レオナは魔王のペットって事ね。貴方は物分り良過ぎなのよ。そう。だから余計気に入らないわ。」
「天使は本来自分の置かれた立場や状況に従うもの。それが悪魔の気に触るのだろ。だから天使を奴隷にする者が現れる。生かさず殺さず。魔王様の考えは正しい。」
「そうやって納得しているのが気に入らないのよ。」
「エレイン、レオナに手を出すなよ。レオナもわざとエレインを挑発するな。」
アデルは二人を叱る様に言うと、部屋の中央の椅子にレオナを座らせる。
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