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おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡
第15章 幕間:マリアの解説コーナー「命の森の教え」
「まぁ、それは……。でも、思ってるだけじゃあんまり意味ないじゃないの!」
「う、う〜ん……」
マリアは、答えに窮したように、腰まで垂れさがる長い金髪を撫でた。
「そういえば弟くんも、怖い上司さんの事とか、嫌なお客さんの事を、いつも話してたね。『明日、会社が爆発しないかなぁ……』とか、なんとか」
マリアとソフィは、同時にプッと噴き出してしまった
「クスクス……。まぁ、やっぱり人間は、人間的だもんね。嫌いな人とか、敵にまで優しくできる人なんて、たしかにそうはいないよ。そこまでできた人間なんて……うぅん……マザー・テレサだとか、イエス・キリストだとか、そういう人ぐらいかな?」
「ほら、見なさい」
ソフィは、脚を組み替えて、背もたれにどかっと背中をあずけた。
「やっぱり、人間はその程度じゃないの」
ソフィの身もふたもない言葉に、しかし、マリアはゆっくり首を振った。
きゅっと、両手を心臓のところで握り合わせる。
「それでも……お姉ちゃんは人間を信じたいの。きっと、いつかは人間も、すべての人を愛せるようになるって。いやな事も、嫌いな人も……そういうのぜ〜んぶひっくるめて、世界のすべては一つ、宇宙は自分が創った作品だって思えれば、いつかは……遠くない未来に、そうなれるんじゃないかな? そう……弟くんが、お母さんを許してあげられたみたいにね」
マリアは、ニッコリ笑う。その笑顔には、心配や不安の色もない。
ただ、ぎゅっとカップを握って。
その平らな冷たさを、彼女は、のんびりと感じていた。いつかは、その紅茶の温かさが、手の平にまで届くのだと信じて……。
「楽しいティータイムだったわ、姉さん。たまには、こういう話もいいわね」
「う、う〜ん……」
マリアは、答えに窮したように、腰まで垂れさがる長い金髪を撫でた。
「そういえば弟くんも、怖い上司さんの事とか、嫌なお客さんの事を、いつも話してたね。『明日、会社が爆発しないかなぁ……』とか、なんとか」
マリアとソフィは、同時にプッと噴き出してしまった
「クスクス……。まぁ、やっぱり人間は、人間的だもんね。嫌いな人とか、敵にまで優しくできる人なんて、たしかにそうはいないよ。そこまでできた人間なんて……うぅん……マザー・テレサだとか、イエス・キリストだとか、そういう人ぐらいかな?」
「ほら、見なさい」
ソフィは、脚を組み替えて、背もたれにどかっと背中をあずけた。
「やっぱり、人間はその程度じゃないの」
ソフィの身もふたもない言葉に、しかし、マリアはゆっくり首を振った。
きゅっと、両手を心臓のところで握り合わせる。
「それでも……お姉ちゃんは人間を信じたいの。きっと、いつかは人間も、すべての人を愛せるようになるって。いやな事も、嫌いな人も……そういうのぜ〜んぶひっくるめて、世界のすべては一つ、宇宙は自分が創った作品だって思えれば、いつかは……遠くない未来に、そうなれるんじゃないかな? そう……弟くんが、お母さんを許してあげられたみたいにね」
マリアは、ニッコリ笑う。その笑顔には、心配や不安の色もない。
ただ、ぎゅっとカップを握って。
その平らな冷たさを、彼女は、のんびりと感じていた。いつかは、その紅茶の温かさが、手の平にまで届くのだと信じて……。
「楽しいティータイムだったわ、姉さん。たまには、こういう話もいいわね」