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おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡
第4章 ボロボロの企業戦士
僕には「辛い事」なんて何もなかった。
ただ、何もなかった事が、辛かっただけだ。
僕は、いたって普通の、とある会社の従業員。
昨晩、会社からアパートに帰宅したのは、たしか深夜1時ごろのことだった。
くたくたの体をひきずるようにして、ドアを開ける。
なんとか鍵だけは閉めて……という、気くらいは回った。けど、いざ鍵を閉めると、そこで一気に、張りつめていた緊張が溶けてしまう。
何日も敷きっぱなしの布団の上に、ばたっと倒れ込んだ。
「くはぁ~~~~~っ! あぁ、良かった……!」
スマホで時間を確認し、うれしい吐息を漏らす。
だって、こんなに早く帰れたのは久しぶりだった。なにせ、終電で帰れたんだから、早いに決まってる。
終電を逃してタクシーで帰らざるを得なくなったり、そもそも会社に連泊するよりは、百倍もマシだ。
僕は毎日、いろんな人の家々を回って物を売る仕事をしている。今はピアノだ。
もちろんピアノを持ち運べるほどムキムキではないので、持っていくのはカタログだけだけど。
一日に何百軒という家を回るのだから、最後の方は足が棒のようだ。
はぁっ……と、ため息をつく。
口がゆるんだのか、独り言がどばっと流れ出た。
「『こんな時間にインターホン押すなんて、何考えてるの!?』だって……? それは、僕じゃなくて上司に言ってくれよな……」
あれ?
僕は、こんなことを考えていたのか――と、僕は、その独り言で、自分の頭の中身を知った。
ただ、何もなかった事が、辛かっただけだ。
僕は、いたって普通の、とある会社の従業員。
昨晩、会社からアパートに帰宅したのは、たしか深夜1時ごろのことだった。
くたくたの体をひきずるようにして、ドアを開ける。
なんとか鍵だけは閉めて……という、気くらいは回った。けど、いざ鍵を閉めると、そこで一気に、張りつめていた緊張が溶けてしまう。
何日も敷きっぱなしの布団の上に、ばたっと倒れ込んだ。
「くはぁ~~~~~っ! あぁ、良かった……!」
スマホで時間を確認し、うれしい吐息を漏らす。
だって、こんなに早く帰れたのは久しぶりだった。なにせ、終電で帰れたんだから、早いに決まってる。
終電を逃してタクシーで帰らざるを得なくなったり、そもそも会社に連泊するよりは、百倍もマシだ。
僕は毎日、いろんな人の家々を回って物を売る仕事をしている。今はピアノだ。
もちろんピアノを持ち運べるほどムキムキではないので、持っていくのはカタログだけだけど。
一日に何百軒という家を回るのだから、最後の方は足が棒のようだ。
はぁっ……と、ため息をつく。
口がゆるんだのか、独り言がどばっと流れ出た。
「『こんな時間にインターホン押すなんて、何考えてるの!?』だって……? それは、僕じゃなくて上司に言ってくれよな……」
あれ?
僕は、こんなことを考えていたのか――と、僕は、その独り言で、自分の頭の中身を知った。