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第31章 堕ちていく

暫くそのカップル喫茶に通ったけど、ある日、そこは摘発されマスターが逮捕された。
マンションの一室に夜な夜な不特定な人たちが集まると通報されたらしい。
私たちがいる時じゃなくて良かった…

やっぱり私たちは私たちだけで楽しむのがいい。

昼間は出来なかったけど、車の中はもちろん、夜、野外でセックスもした。
お互いオナニーの見せ合いや、ベッドに縛り付けられて目隠しをされ、筆で全身を撫でられた。
電マやローター、ディルド。
狂ったようにセックスをした６年だった。

その彼と終わったのは、私が病気になりセックスが出来なくなったから。
最初に言った彼の言葉。

「私がセックス出来ない体になったらどうする？」

「別れるな」

即答した彼。
入院した私は、家族が来るからそこには来ないでと言ったのに、無理矢理病院に来た。
そして手術の為に剃られたソコを見せろと。
ただでさえ傷ついている私の心は彼の心無い言葉で粉々になった。
来るなと言った病院に来たことも許せなかった。

６年の月日は、ある意味夫婦のようになっていた。
お互いわがままにもなるし喧嘩も絶えなくなり、それがトドメ。

お互い罵り合い終わった恋。
セックスに溺れ、アナル以外殆どのことを教えられた。
私がＭ体質だと言うことを体で覚えさせられた。

６年前の私とは完全に違う私になっていた。