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ただ愛されたかっただけなのに
第36章 どうして今?
「あん……いい……」

前だったらそのまま彼が下から突き上げるのに、殆ど動かなかった。
彼を見るとなんだか切ない顔をしてる。
泣きそうな…

私はそのまま自分から動いた。
自分が感じたくて、彼も感じてもらいたくて。

「あぁ……いいの……奥に当たってる…」

彼が起き上がり抱きしめ私を下にする。
彼が上になり、そのまま私を抱きしめて腰を振る。

彼が泣いてる?

「中折れするかもしれない」

「そんなの気にしないでいいから、あなたのタイミングでイキたくなったらイッて。」

今はとにかく彼に気持ちよくなってもらいたい。
彼の背中に手を回し、抱きしめた。
足を絡め、奥へ奥へと彼を導く。

「いい……気持ちいい……あん……イキそう…」

「俺もイクっ」

そう叫ぶと彼がイッた。
それと同時に私も。

激しくイクほどじゃなかったけど、でもちゃんとイクことが出来た。

彼はそのまま私を抱きしめていた。

「ごめんな…」

そう言って。

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