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ただ愛されたかっただけなのに
第14章 出張先に同行
「あ、そうだ、言わなきゃいけないことがある」

「何?」

「ずっと出張続きだったけど、暫く出張もなくなる」

「そうなの?」

「うん。
 だけど、2月に転勤になった。」

「どこに?」

私が住む街から600Km離れた土地。
遠すぎるよ…

「アパートの合鍵、渡すから」

それって?
遊びに行っていいってこと?
泊まりに行ってもいいの?

「もしかして、他の女性にも同じこと言ってるんでしょ?」

「ん?」

「だって、あなたを好きな人は他にもいるもの。
 合鍵欲しがってる人、他にもいるでしょ?」

「一人、渡すって約束した人はいる」

「そう…」

やっぱり。
私以外にもいるのね。

「それって…もしかして?」

私が彼と知り合うきっかけになった日記に書かれていた女性。
どこに住んでいるのかわからない。
彼と彼女が会ったのは2回。
私と付き合う前の事だけど。
連絡は取り合ってることは知っていた。
彼女が彼に会いたがっていることも。
その彼女にも渡す約束したのね…

「一番に約束した子に先にあげてって言われた」

言葉が出なくなった。
一番…
本当なら嬉しい言葉なのに、一番だけど、唯一じゃないんだ。
まるで流行りの歌詞みたい。

彼に触れたかったのに、そんな気持ちどこかに消えてしまった。
多分、泣きそうになっていたんだと思う。
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