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蜘蛛♠
第5章 誤算

玄関を開けたS子の体が硬直した。
「えっ…………………。ど!!どうしたの圭ちゃん!!えっ!!!??何???どうしてこんなとこで寝そべってるの!!!あっ、M奈!!」

玄関でうつ伏せになる川澄を見て、焦りだすS子。そしてその横で静かに佇むM奈。
「S子~!早かったね~!帰ってくるの!子供達は大丈夫だった?」
M奈は何事もなかったように、おどけた表情でS子を見た。

「あ~、寒くて途中で引き返してきちゃったわ。それよりM奈、寒くないの?圭ちゃんは何してるの?」

S子の問いかけに川澄は動揺した。
「えっ…………、あ~~~………、いや、そのさ~……」

すると、とっさにM奈がフォローを入れる。
「あっ、大変なのよS子~!圭ちゃまコンタクトを落としちゃったみたいで!!それで今、床を一生懸命探してるの~!!で、お腹冷えるとあれだからさ~、私のパーカーを腰に巻いてあげてるの♪」

M奈のとっさに出た、苦し紛れの対応に川澄の胸が高鳴った。
無理があるだろそれ!!!
俺の露出された下半身を隠すとこまではナイス判断だ!
よくあの瞬時に機転を利かせた!!でも、お腹が冷えるという理由じゃ無理があるでしょ!!
恐らく廊下にうつ伏せになって、コンタクトを探してるから、お腹が冷えると言いたいんだろうが、それでこの状況は突破出来ないぞ!!!
思いながら川澄はS子の表情をチラリと観察した。
川澄のその右手には、M奈のピンクのおパンティーがしっかりと握られている。

川澄の腰元にS子は視線を移した。
「そう。私も一緒に探そうか?」

焦る川澄。
それはまずい!!!万が一M奈のパーカーが腰から落ちたら、俺のプリチーなお尻が見えてしまうではないか!!!

だがここで再びM奈がフォローに入る。
「大丈夫よ~S子~!それよりS子が作ったモツの煮込み、圭ちゃまに食べさせてあげようよ~!お腹すいてるよね?圭ちゃま♪」
M奈がウインクで川澄に合図を送る。

「う、うん!!S子ちゃん!俺、お腹空いちゃったよ!S子ちゃんの手料理食べたいなぁ♪」
M奈の合図に川澄は答えた。
何とかこの状況を突破してくれ!!

「圭ちゃんお腹空いてるの?じゃぁ、少し温めるね!!本当に平気?私も探すよ?」
S子の言葉に川澄は左手でgoodサインを送った。
喋り方こそ落ち着いてるが、S子の優しさが心から伝わってくる。
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