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輪廻
第2章 2XXX年4月1日
《親父の世界》
「御幸(みゆき)、今日はそんな気分だ。」
「あなた…お酒飲んだじゃない。それに今日は可能日よ。」
「なら、ますますだ。チェックしてみろよ。」
御幸がベッドから起き上がり、細いスティックを胎内に入れる。
出したスティックが放つ赤いランプがホログラムの数字を空間に表示させる。
『妊娠確率94%』
「ほら、ダメよ。」
《状況把握が出来たところで親父の意識が俺にリンクする。》
「妊娠するからセックスしない?
ふざけるな。」
「あなた…」
御幸は咄嗟にベッド脇に掛けてあったヘッドギア型のバーチャル装置を手繰った。
「そんなもので現実逃避しようなんて許さない。」
俺(リンクした親父)は、ジャックからヘッドギアを引き抜き放り投げた。
「いや、いや…」
「ふふん、今日はレイププレイを楽しませてくれるってのか?」
「違う…違うわっ…妊娠したらどうするのよ。」
「3人も4人も変わらんだろうが、
遺伝子異常があれば処置される。
無事出産すれば保証手当てが出る。
妊娠期間が辛ければ『マザー』に委託すればいい。
どう転がっても『リアル』になるんだ。
何も恐れることはないだろう?」
「いやよ…」
「御幸(みゆき)、今日はそんな気分だ。」
「あなた…お酒飲んだじゃない。それに今日は可能日よ。」
「なら、ますますだ。チェックしてみろよ。」
御幸がベッドから起き上がり、細いスティックを胎内に入れる。
出したスティックが放つ赤いランプがホログラムの数字を空間に表示させる。
『妊娠確率94%』
「ほら、ダメよ。」
《状況把握が出来たところで親父の意識が俺にリンクする。》
「妊娠するからセックスしない?
ふざけるな。」
「あなた…」
御幸は咄嗟にベッド脇に掛けてあったヘッドギア型のバーチャル装置を手繰った。
「そんなもので現実逃避しようなんて許さない。」
俺(リンクした親父)は、ジャックからヘッドギアを引き抜き放り投げた。
「いや、いや…」
「ふふん、今日はレイププレイを楽しませてくれるってのか?」
「違う…違うわっ…妊娠したらどうするのよ。」
「3人も4人も変わらんだろうが、
遺伝子異常があれば処置される。
無事出産すれば保証手当てが出る。
妊娠期間が辛ければ『マザー』に委託すればいい。
どう転がっても『リアル』になるんだ。
何も恐れることはないだろう?」
「いやよ…」