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輪廻
第4章 4月3日
「もし、そのような結果が出たら…」
「出る筈がありません。」
「絶対ないと言い切れるのか?」
「同じスティックなら絶対です。ましてや個体認識しているのだから、
だって機械の信憑性が疑われてしまいますよ。」
「じゃあ機械が壊れている可能性は?」
「それもあり得ません。妊娠は国をあげてのプロジェクトです。
ですから、機械は故障や異常を検知したら電源が入らなくなる自己回避機能が全てに装備されています。」
「それでもそういう結果だったら、どう考えればいいんだ?」
「単純に検査対象が違った。」
「へ?」
「つまり、検査した人間が別人だった。それしか考えられませんが…」
「やはりそうか…」
「どなたかのお話なんですね。」
「いや、いいんだ。」
深雪がもう1つのスティックを出して、それを口内と胎内に入れる。
〔性感染症、感染率0%〕
ホログラムが浮かぶ。
「俺も検査した方がいいのか?」
「いえ、大丈夫です。」
深雪がスティックを天井に吊るす。
白衣が競りあがりガーターベルトがチラリと見えた。
膝上の太ももの始まりに両手を置き、ストッキング越の肌触りを確かめる。
「出る筈がありません。」
「絶対ないと言い切れるのか?」
「同じスティックなら絶対です。ましてや個体認識しているのだから、
だって機械の信憑性が疑われてしまいますよ。」
「じゃあ機械が壊れている可能性は?」
「それもあり得ません。妊娠は国をあげてのプロジェクトです。
ですから、機械は故障や異常を検知したら電源が入らなくなる自己回避機能が全てに装備されています。」
「それでもそういう結果だったら、どう考えればいいんだ?」
「単純に検査対象が違った。」
「へ?」
「つまり、検査した人間が別人だった。それしか考えられませんが…」
「やはりそうか…」
「どなたかのお話なんですね。」
「いや、いいんだ。」
深雪がもう1つのスティックを出して、それを口内と胎内に入れる。
〔性感染症、感染率0%〕
ホログラムが浮かぶ。
「俺も検査した方がいいのか?」
「いえ、大丈夫です。」
深雪がスティックを天井に吊るす。
白衣が競りあがりガーターベルトがチラリと見えた。
膝上の太ももの始まりに両手を置き、ストッキング越の肌触りを確かめる。