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愛おしい貴方・作品SS集
第14章 ミュンヘンでの悲劇(契約的・秘書2課)
私と悠人がマリエン広場に着いたら、雲母さんは不安そうに立ち尽くしていた、陽菜ちゃんが心配それは私だって良く分かる。
「・・・詳しい話を教えて下さい」
そう、状況が分からなければ、行動もとれない、悠人が雲母さんに聞くのは最もな話。
そこで雲母さんから、陽菜ちゃんと一緒にビアホールで食事をしていた事‥
お手洗いに行ってから、陽菜ちゃんが戻って来ない事‥
それに同じ日本人男性観光客が、同じく女性とはぐれ、警察に向かった事を聞いた。
「・・・美波、囮お願い出来ますか?」
悠人は陽菜ちゃんが消えて、そこまで時間が経っていないから、誘拐団はまだ近くに居ると考えたんだと思う。
調教師衣装のセクシードレスだけど、今の私は日本人の姿‥
十分囮として役に立つ、それに誘拐団程度だったら、今の私の敵にすらならない事を、悠人は理解しているから。
私は驚く雲母さんを無視し、1人でマリエン広場を歩く事に‥
悠人と雲母さんは物陰で見守り、衣装のせいで声を掛けて来る普通の外国人をスルーし、怪しそうな人物だけを探す。