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愛おしい貴方・作品SS集
第14章 ミュンヘンでの悲劇(契約的・秘書2課)
美波を囮にし私達は物陰で待機、彼は美波を囮にした事に不満そうだが。
「心配しないで下さい、美波は見た目ほど弱くはありません」
「それは‥格闘の心得でもあると言いたいのか?」
「それが一番近いですね、後は待つだけ‥引っ掛かればですが‥‥」
「ああ・・」
こう言っておけば‥
彼も渋々ながら納得はしたよう。
「・・・・・」
言ったように美波は弱くは無い‥
私と同じ力と能力、そしてルークから護身術も習い、雑魚など全く美波の相手にすらならない。
ドイツに来てから、美波は焦るほどに努力している、それは守る為そして日本に戻る為。
私でさえ驚くほどの習得力、美波の隠れた才能が本当に花開いたとも言えるが、美波は私に向かってまだまだと言う、私には適わないからと。
(・・・
こうして見ても、今の美波は誰にも負けない力があるというのに、どうして美波は・・・)
人を見極める力‥
一般人や外国人観光客を軽く見極めスルーし、美波は広場を1人歩く。
確かに一般人と無階級では、持つ空気が違う‥
闇の部分‥‥と言った方がいいのか、そういう雰囲気は自然と漏れ出すもの。