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愛おしい貴方・作品SS集
第16章 星に願いを……(禁断背徳)
「……うそぉー!
屋敷の外に七夕飾り。これ、どうしたの??」
日中のシステム課の仕事が終わって、早乙女邸に帰宅して見れば、正面玄関前に大きな笹の木と、辺りを照らす提灯に入った蝋燭の数々。
シンプルな早乙女邸だけに、此は私だって驚いたよ。
……というより誰の仕業??
「お気に召して頂けたでしょうか美紀様?」
「へっ?
……えぇーー!葉山さん!?」
ちゃんと……うんん、かなり意外。まさか葉山さんが出て来るなんて。
「会長に許可を貰い、急でしたが用意して見たのですが、気に入りませんでしたか?」
「うんん!
吃驚したけど、こんな大きな笹の葉を見たのは初めて。準備大変だったでしょう」
「伝は幾らでもあります。
今年は美紀様も居られますし、屋敷の従業員もやる気でしたので、準備にはさほど時間を要しておりませんので、ご安心下さい」
……と、言われてもね。
屋敷正面じゃ、紀永と楽しむ……は不味いかな?
ほら、こんな時は親子だし、周りには本当の事は言ってないし。
うーん複雑気分。